こぞって投票をお願い致します。
I am preparing the gorgeous present for the direction for which its vote was cast. Please all give me vote.
・VAXPOT(バックスポット) アレンジケース 4点セット
・Bag'nBag
・GAMBARU SHOP シークレットウエストポーチ 黒色
・Akafuji あかふじ パスポートカバー [ パスポートケース ]
詳細はこちら
暖簾の架かる風景
日本の伝統的な建築は柱、梁によって全体が構成され、室と室は簡易的なもので仕切られ
ていた。間仕切りによって視線は遮りながらも、ちょっとした話し声や気配、炊事の臭いが伝わってくるという関係性を大事にしてきた。
このユースホステルに宿泊すると、そのような日本人が大事にしてきた関係性を知ることが出来る。3層すべてが1つの空間であり、昔の民家のような柱、梁が露出した吹き抜けからは炊事の臭いや人の気配を感じることができる。
リノベーションのプロセスとしては、まず既存のスラブを解体し、RCの柱、梁のみを残し、木質の小梁、小柱を新たに挿入する。上下階の関係を吹き抜けによりつくりながらスラブを新設していく。
ここに宿泊者は自分の居場所を決め、暖簾によって簡易的に空間を仕切る。暖簾は日本の
四季を感じられるように桜色、若草色、紅葉色、枯葉色の4色を用意し、暖簾の架け方によって、1人の空間から大部屋まで柔軟に対応できる。1階は大部屋となっており、暖簾を全て片付ければコミュニティラウンジとして機能する。
ホステルの中は宿泊者が架けた暖簾により、色鮮やかな空間となる。
暖簾越しに微かに見える人のシルエットや話し声が宿泊者同士のコミュニケーションを誘発させる。
宿泊者が架けた暖簾がビルのファサードとしても現れる。
暖簾の架ける場所、色によって、このビルは毎日違う顔を出し、均質化した現在の町並み
に彩りを与える。街の人はファサードの変化に気づくと同時に、街中であまり見ることが
なくなった暖簾の架かる風景を再認識する。
これはただの宿泊施設ではなく、暖簾を通じて日本の文化を共有しながら生活を行う場としての提案である。
